私は私を肯定する
「私は私を肯定する」
草薙さんの本のアファメーションだ。
ふとネットでこの言葉について検索をかけたら
蜘蛛は網張る私は私を肯定する
という種田山頭火の俳句があることを知った。
中学のころの教科書以来の種田山頭火の句。
久しぶりの出会いに感慨深い思いである。
明日は仕事なので不安でいっぱいだ。
それでも自分をゆるめるべく
夜を適当に、安静に過ごしている。
ここ3日くらい私は私を肯定しているわけだけど
アファメーションっていうのは誤魔化しがあるような、何か腑に落ちない部分があって
難しく感じていた。
でも、種田山頭火の句を知って(草薙さんの言葉もおそらくこの句がもとなのだと思う)自分の言葉にできそうだ。
自己否定の強い自分にとって
「わたしを肯定する」には抵抗を感じる。
草薙さんの本にはそれを乗り越えるほど何度も、とは書いてあるけどね。
「蜘蛛は綱張る私は私を肯定する」
には自然があり、奥行がある。
なんだか、私を肯定する変な力みがない。
生命の営みの中にいるのを感じさせてくれるいい句だ。
今日、黒人のドキュメンタリー映画を観た。
現実の理不尽に対するアートとして必死にダンスに打ち込む
若者たちが映し出されていた。
ダンスなんて別世界だと思っていたのに画面に釘付けになった。
厳しい状況の中で
俺たちは宝石みたいに価値があるんだ!なんて言ってた
私は私の欠点を含めてすべてをダンスで表現するのよ、みたいなことを
言っていた女の子もいた。
自分なりの想いを表現すること。
「蜘蛛は綱張る私は私を肯定する」
この言葉を大事にしていきたい。